生薬の効能~芍薬~
芍薬(しゃくやく)は、日本薬局方に収載された生薬で、日本の多くの漢方処方に配合されています。芍薬は、ボタン科(Paeoniaceae)のシャクヤク Paeonia lactiflora Pallasの根を乾燥させて用いられます。
芍薬には外皮を除去した白芍、湯通しして乾燥した真芍、外皮をつけたままの赤芍があります。特有の香りがしますが、この香りが強くわずかな苦みがあり、断面が白色で内部が充実したものが良品とされています。
芍薬は最古の本草書といわれる神農本草経に中品として収載されています。
治邪気腹痛=邪気と腹痛を主り、除血痺=血痺(血の不足による痛み、痺れ)を除く、破堅積寒熱疝瘕=堅積、寒熱、疝瘕を破る、止痛=痛みを止める、などの効能が記されているように、補血作用、鎮痛作用をもつ生薬として多くの漢方処方に使用されています。一部をあげると傷寒論の処方だと桂枝湯、葛根湯やその類方、芍薬甘草湯、小青竜湯、金匱要略の処方だと当帰芍薬散などがあります。
「立てば芍薬」という女性を形容する言葉もありますが、本生薬も婦人薬の当帰芍薬散にも使用されます。当帰芍薬散は血の症状を改善することで、貧血、冷え性、めまい、立ちくらみ、耳鳴りなどの症状に適用されます。この処方でも芍薬は血を養い補う補剤の役割をはたします。
足のつり、こむら返りに使用される芍薬甘草湯もまた、芍薬が配合された代表的な漢方薬です。この漢方薬は芍薬と甘草で構成され、気・血を補うことで症状を改善させます。
芍薬のもつ血を補う作用の他、痛みを和らげるはたらきが重要な役割を果たしているのです。
漢方薬や生薬は症状の程度や体質に合わせて使用することが重要です。
専門の医師や薬剤師等に相談して服用することがよいでしょう。
芍薬には外皮を除去した白芍、湯通しして乾燥した真芍、外皮をつけたままの赤芍があります。特有の香りがしますが、この香りが強くわずかな苦みがあり、断面が白色で内部が充実したものが良品とされています。
芍薬は最古の本草書といわれる神農本草経に中品として収載されています。
治邪気腹痛=邪気と腹痛を主り、除血痺=血痺(血の不足による痛み、痺れ)を除く、破堅積寒熱疝瘕=堅積、寒熱、疝瘕を破る、止痛=痛みを止める、などの効能が記されているように、補血作用、鎮痛作用をもつ生薬として多くの漢方処方に使用されています。一部をあげると傷寒論の処方だと桂枝湯、葛根湯やその類方、芍薬甘草湯、小青竜湯、金匱要略の処方だと当帰芍薬散などがあります。
「立てば芍薬」という女性を形容する言葉もありますが、本生薬も婦人薬の当帰芍薬散にも使用されます。当帰芍薬散は血の症状を改善することで、貧血、冷え性、めまい、立ちくらみ、耳鳴りなどの症状に適用されます。この処方でも芍薬は血を養い補う補剤の役割をはたします。
足のつり、こむら返りに使用される芍薬甘草湯もまた、芍薬が配合された代表的な漢方薬です。この漢方薬は芍薬と甘草で構成され、気・血を補うことで症状を改善させます。
芍薬のもつ血を補う作用の他、痛みを和らげるはたらきが重要な役割を果たしているのです。

芍薬
専門の医師や薬剤師等に相談して服用することがよいでしょう。